ERA検査について

ERA検査

_1.ERA検査とは? 【個人個人で最適な着床の時期が違う】
(FSH、LH、PRL、E2)

子宮内膜着床能(ERA)検査とは、着床能に関与する遺伝子の発現プロファイルを高感度で検出し、分析する検査です。子宮内膜の着床能のタイミング評価をすることができ、自分の着床ウィンドウを知ることができます。従来の子宮内膜日付診(組織学的基準に基づく方法)と比較して、極めて高い感度を誇ります。
分子生物学的ツールとして次世代シーケンサーを用い、子宮内膜の着床能に関連する236個の遺伝子の発現レベルの分析を行います。具体的には、子宮内膜の組織検体から抽出したRNAを次世代シーケンサーによって解析し、遺伝子の発現プロファイルから受容期(Receptive)または非受容期 (Non-Receptive)に分類します。

_2.ERA検査の背景 【着床のベストタイミングを逃さないために】

これまでは【着床ウィンドウ】を知る手段として子宮内膜日付診(組織学的基準に基づく方法)というものが一般的でした。しかしこの検査では正確に判断し移植時期を決定できるものではありませんでした。
ERA検査は子宮内膜組織より抽出したRNA産物をNGS(次世代シーケンサー)を用い、236個の発現遺伝子を解析することにより【着床ウィンドウ】を明らかにすることが可能です。ERA検査を受けられた方の30%近くが【着床ウィンドウ】の時期がずれていたという結果が分かってきています。

_3.ERA検査の目的【遺伝子レベルでの最適な移植時期を決定する】

反復性着床障害(良質な受精卵を複数回移植しても妊娠に至らない場合)の原因として子宮内膜の【着床ウィンドウ】が一致していないという報告が2014年にスペインのIVI Valenciaという施設から発信されました。【着床ウィンドウ】つまり子宮内膜に受精卵が着床できる時間や時期は個人差があり、適切な時期に移植することにより妊娠が可能になるのではないかというものです。当院ではERA検査をすることにより個人個人の【着床ウィンドウ】の結果から移植の時期を判断し、妊娠・出産を効率よく目指していただけるようにしております。
ERA検査では、子宮内膜の生検時点が受容期(Receptive)または非受容期(Non-Receptive) かどうかを遺伝子発現プロファイルから判断しています。子宮内膜が非受容期(Non-Receptive)であると判断された場合には、2回目のERA検査により着床ウィンドウを明らかにすることが可能となります。

_4.ERA検査の対象となる方

ERA検査は、形態的に問題がない胚を移殖したにも関わらず着床不全を経験した方を対象とします。

_5.ERA検査の方法 【どのようにして検査するか】

細いカニューレ(管)にて子宮内膜を採取しますので、痛みはほとんどありませんが、採取が困難な方の場合などは必要に応じて前処置や静脈麻酔下(鎮痛、鎮静)での処置となる場合があります。(麻酔料が別途必要となります。)

黄体ホルモン(P)投与開始日を0日とし、5日目(P+5)に子宮内膜を採取します。自然周期の場合は排卵日から5日目(LHサージまたはhCG投与から7日目ーLH+7、hCG+7)に子宮内膜を採取します。 なお、この検査周期では移植は行いません。
子宮内膜を採取した時期の結果がReceptiveの場合、【着床ウィンドウ】には問題がなく良質な受精卵をこの時期に同じ条件にて移植していくことにより妊娠が期待できます。Non‐Receptiveとの結果が出た場合は、再検査が必要となります。この場合、検査結果には次回検査時の子宮内膜採取のタイミングの指示が記載されています。再検査の結果を確認することで患者様個人の最適な移植時期を特定できますので、次回以降の同条件の周期にて良質な受精卵を移植します。 再検査によって最適な移植時期を特定した「個別化された胚移植」を実施した結果、 妊娠率が24%向上すというデータが得られています。

_6.検査時の副作用など

頻度は稀ですがERA検査を実施するにあたり、考えられる副作用として術後出血、子宮内感染症、子宮穿孔等がございます。またこの検査は現在海外に検体を国際輸送し検査・解析しております。輸送中の事故等による検体の破損・もしくは逸失につきましては、その理由を問わず当院では一切の責任を負えないことをご了承ください。

_7.結果について

ERA検査の結果が出るには2~3週間ほどを要します。検査結果によっては再検査、再々検査の場合もございます。

_8.ERA検査費用

※価格はすべて税抜きです。 ■当院で体外受精をされている方
¥150,000
■それ以外の方
¥250,000

※なお、2回目は、それぞれ¥130,000円、¥220,000円となります。
※薬剤料、超音波検査、麻酔料などは必要に応じて別途必要となります。
※検査料金については、予告なく変更となる場合があります。
検査についての詳しいことにつきましては、医師にご相談ください。