体外受精(IVF)・顕微授精(ICSI)
顕微授精(ICSI)について
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顕微授精(ICSI)
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二つ目の方法は、顕微受精(ICSI)という方法です。
ICSIは、細いガラス管を用いて卵子に直接精子を注入する方法で、男性不妊(精子の状態が不良)の方や、Conventional-IVFで受精卵が得られなかった場合または、少ししか得られなかった場合に行います。
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当クリニックのICSIの特徴
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(1)Piezo-ICSI
従来のICSIでは、先端の鋭いガラス針を用いて卵子の透明帯を押し破り、卵細胞膜を吸引して破膜し細胞質内に精子を注入するため、卵子に対するダメージが大きいことが懸念されていました。Piezo-ICSIは、先端が平らな針を使用し、機械の微細な振動(ピエゾパルス)によって透明帯や卵細胞膜に穴を開け、吸引せずに精子を注入する事ができるため、卵子へのダメージも少なく、より負荷の少ないICSIを行うことができます。
従来法ICSI:先端が尖っている針を用い、透明帯と細胞質を穿刺・吸引して精子を注入
Piezo-ICSI:先端が平らな針を用い、ピエゾパルスによって透明帯と細胞質に穴を開け精子を注入
(2)IMSI(Intracytoplasmic Morphologically Selected Sperm Injection)
超高倍率下で良好精子を選別しICSIを行う方法。
通常倍率では確認できない精子の形態を細部まで確認することができ、より良い精子の選別が行えます。
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(3)SL-ICSI(Spindle Localization ICSI)
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卵子には紡錘体と呼ばれる染色体の分裂に重要な器官があり、ICSIの際に紡錘体を傷つけてしまうと未受精や異常受精の原因になります。その為特殊なレンズを使って紡錘体を可視化し位置を確認することにより、より安全なICSIを行うことができます。
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タイムラプス培養について