子宮内膜着床能検査
ALICE検査について
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ALICE検査
【感染性慢性子宮内膜炎検査】 -
不妊症患者の約30%が慢性子宮内膜炎に罹患しています。
中でも、反復着床不全、反復性の流産の方では罹患率は66%に上ります。 -
1.ALICE検査とは?
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ALICE検査は従来の方法では特定することが難しかった慢性子宮内膜炎の原因菌を正確に検出する検査です。
それにより、適切な抗生物質と治療法を提案します。 -
2.ALICE検査の背景
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慢性子宮内膜炎は主に、細菌性病原体が子宮内に感染して起こる子宮内膜の持続的な炎症です。慢性子宮内膜炎は不妊症女性の約30%が、反復着床不全及び不育症女性の60%が罹患しているといわれています。従来では組織学、子宮鏡、細菌培養で検査を行なっていましたが、この検査の場合、細菌性病原体を正確に特定することができませんでした。しかし、ALICE検査で細菌性病原体を特定することができるため、慢性子宮内膜炎の原因を発見することができ、個別的な治療を行うことが可能です。
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3.ALICE検査の対象となる方
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・なかなか着床しない、不育症に悩まれる方
(反復着床不全を経験している方、早期流産を経験している方)
・着床しやすいように子宮内膜の最近の状態を調べて整えておきたい方
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【EMMA、ALICE検査の方法】
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子宮内に細い管のようなものを挿入し、子宮内膜の一部を採取します。
痛みは子宮体がん検診に似ているという声が多いですが、個人差があります。通常は無麻酔下で実施しますが、鎮痛剤や麻酔の使用については医師にご相談ください。採取が困難な方の場合などは必要に応じて前処置が入ることもあります。(鎮痛剤、麻酔代は別途発生いたします)
子宮内膜の厚くなる高温期(月経約15日〜25日目)ごろ、子宮内膜の一部を採取します。
※ERA検査を受ける場合は、ERA検査と一緒に検査することができます。
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【EMMA、ALICE検査時の副作用など】
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頻度は稀ですが考えられる副作用として検査後出血、子宮内感染症、子宮穿孔等があります。またこの検査は現在海外に検体を国際輸送し検査・解析しています。輸送中の事故等による検体の破損・もしくは逸失につきましては、その理由を問わず当クリニックでは一切の責任を負えないことをご了承ください。
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【EMMA、ALICE検査結果について】
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結果が出るには2~3週間ほど要します。
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Th1.Th2検査について