子宮内膜着床能検査

ERA検査について


ERA検査のイメージ

ご家族のために、未来の我が子へ
不妊・不育治療を行なっている患者様、
ご家族のため、未来のお子様のために
不妊の原因を分子生物学的に解明し、
不妊症・不育症への治療を提供

_ERA検査【子宮内膜着床能検査】

ERA検査により妊娠率が約25%向上しています。

1.ERA検査とは?

子宮内膜着床能(ERA)検査とは、着床能に関与する遺伝子の発現プロファイルを高感度で検出し、分析する検査です。子宮内膜の着床能のタイミング評価をすることができ、自分の着床ウィンドウを知ることができます。従来の子宮内膜日付診(組織学的基準に基づく方法)と比較して、極めて高い感度を誇ります。
分子生物学的ツールとして次世代シーケンサーを用い、子宮内膜の着床能に関連する236個の遺伝子の発現レベルの分析を行います。具体的には、子宮内膜の組織検体から抽出したRNAを次世代シーケンサーによって解析し、遺伝子の発現プロファイルから受容期(Receptive)または非受容期 (Non-Receptive)に分類します。

2.ERA検査の背景

これまでは【着床ウィンドウ】を知る手段として子宮内膜日付診(組織学的基準に基づく方法)というものが一般的でした。しかしこの検査では正確に判断し移植時期を決定できるものではありませんでした。ERA検査は患者様の子宮内膜組織より抽出したRNA産物をNGS(次世代シーケンサー)を用い、約250個の発現遺伝子を解析することにより【着床ウィンドウ】を明らかにすることが可能になりました。ERA検査を受けられた方の30%近くが【着床ウィンドウ】の時期がずれていたという結果が分かってきています。

3.ERA検査の目的

原因不明の反復性着床障害(良質な受精卵を複数回移植しても妊娠に至らない場合)の原因として子宮内膜の【着床ウィンドウ】が一致していないという報告が2014年にスペインのIVI Valenciaという施設から発信されました。【着床ウィンドウ】つまり子宮内膜に受精卵が着床できる時間や時期は個人差があり、適切な時期に移植することにより妊娠が可能になるのではないかというものです。当クリニックではERA検査をすることにより各患者様における【着床ウィンドウ】の結果から移植の時期を判断し、妊娠・出産をしていただくため実施しています。

4.ERA検査の対象となる方

・形態的に問題がない胚を移殖したにも関わらず着床不全を経験した方
・胚移植する時期をあらかじめ検査で確認しておきたい方

5.ERA検査の方法

子宮内に細い管のようなものを挿入し、子宮内膜の一部を採取します。痛みは子宮体がん検診に似ているという声が多いですが、個人差があります。通常は無麻酔下で実施しますが、鎮痛剤や麻酔の使用については医師にご相談ください。採取が困難な方の場合などは必要に応じて前処置が入ることもあります。(鎮痛剤、麻酔代は別途発生いたします)

ERA検査のタイミング

ホルモン補充周期で移植する方法と同様のスケジュールで進めていきます。内膜が厚くなったところで黄体ホルモン(P)の投与を開始します。投与開始日を0日とし、5日目(P+5)に子宮内膜を採取します。自然周期の場合は排卵日から5日目(LHサージまたはhCG投与から7日目ーLH+7、hCG+7)に子宮内膜の一部を採取します。
この検査周期で移植は行いません。

ERA検査のステップ

6.検査時の副作用など

頻度は稀ですが考えられる副作用として検査後出血、子宮内感染症、子宮穿孔等があります。またこの検査は現在海外に検体を国際輸送し検査・解析しています。輸送中の事故等による検体の破損・もしくは逸失につきましては、その理由を問わず当クリニックでは一切の責任を負えないことをご了承ください。

7.ERA検査結果について

結果が出るには2~3週間ほど要します。
ERA検査では、子宮内膜の生検時点が受容期(Receptive)または非受容期(Non-Receptive)かどうかを遺伝子発現プロファイルから判断しています。子宮内膜を採取した時期の結果が受容期(Receptive)の場合、【着床ウィンドウ】には問題がなく良質な受精卵をこの時期に同じ条件にて移植していくことにより妊娠が期待できます。非受容期(Non-Receptive)との結果が出た場合は、再検査が必要となります。この場合、検査結果には次回検査時の子宮内膜採取のタイミングの指示が記載されています。再検査の結果を確認することで患者様個人の最適な移植時期を特定できますので、次回以降の同条件の周期にて良質な受精卵を移植します。再検査によって最適な移植時期を特定した「個別化された胚移植」を実施した結果、妊娠率が25%向上するというデータが得られています。

※ERA検査は検体の採取が難しく、検体不良として再検査になる場合もあります。


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